会社のある飯能市北川は山に囲まれた、飯能の中でも自然豊かなところです。
冬場はとても寒く3月に入ってからも朝晩の冷え込みが強かったのですが、
ようやく梅の花が散りだし春めいてきました。
伐採のお仕事が立て続けに入っており、今回も伐採現場のご紹介です。
今回は個人のお客さまからのご依頼で、民家の裏山の杉・檜の伐採を行ってきました。
この写真の一部分が今回の伐採対象範囲です。
もちろんおとなりさんの山の木は倒せませんし、前の民家とも距離がありません。
伐った木も車両が入れないので、もったいないですが全て積置きです。
よってまたまた人力作業です!(今年は人力のお仕事が多いです。)
チルホール(手動のウィンチ)やポーターラップ(摩擦抵抗を使って、ロープで重いものを下ろす器具)、
動滑車の原理などを使って地道な作業が始まりました。
伐った木も別のお宅の土地へ置いていけないので、1本1本引き込みます。
とても原始的なやり方ですが、同時に昔の人の知恵は凄いなと考えさせられます。
数日もすれば、少しずつ山が開けてきました。
さて、ここからが今回の最大の難所、“お墓周り”の木の伐採です。
熟年の作業員も今回はトップレベルの難しさだと頭を悩ませます。
お墓周りはそう簡単には倒せません。全員でどういった方法を取るか、入念に作戦会議です。
機械があればまだしも、全て人の力だけとなると、少しでも読みを間違えればアウトです。
出来るだけの養生をし「もしも」に備え、準備を万全に済ませてから始めました。
※↑わかりにくいですが、枝を1本1本下ろす様子。
写真だと4コマ漫画のように進みますが、ここまで来るのに1日半かかりました。
この先も慎重に進め・・・
切り口を入れてからも微調整しながらゆっくりゆっくりとしか倒せないため、
何か所もワイヤー等でテンションをかけ、確実に決めたところへ下ろしていきます。
そして万全の対策の甲斐あって、無事に一列倒すことができました。
とても明るくなりました!ご先祖さまも喜んでくれそうです。
お墓の際に立つ木 倒していく様子 お墓横がすっきり!
木の性質や道具の原理、風向き、地面等々、すべてを把握していなければ成せない技です。
一言に木を伐るといっても、その中身は計り知れません。
同じ木が一つもないのと一緒で、ゴールのない仕事かもしれません。
この先もまだお墓周りが続きますが、とりあえずは最大の難所を超え引き続き慎重に進めていきました。
健康な木 中に腐りが入ってしまった木
最後に伐り手がずっと気にしていたという、
境界の際に立つ腐りの入った大木を狙い通りに倒し、無事に今回の作業を終えました。
こちらも作業は大変でしたが、長くなってしまうので写真でお察しください。
作業前 中間 作業後
とてもスッキリし、明るくなりました。
ひとつの現場で様々な状況・条件があり、私たちも大きな経験となるお仕事でした。
長くなってしまいましたが、最後までご覧いただきありがとうございます♪
当社では、伐採以外にも緑化管理や土木工事、炭・薪の製造と販売など様々な事業を行っております。
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